
2004年1月31日(土)
下北沢『CLUB 251』(終了)
ギター・ボーカル 下山淳(バンマス)
キーボード KYON
ベース 湊雅史
ドラムス 依知川伸一
ゲストギタリスト 佐橋佳幸
行ってきました、ライブ報告です。
下山淳さんのソロライブだったのですが、とっても佐橋さんよりの報告になりますのであしからず(^^ゞ(だって佐橋さんしか見てなかったんだもん)
ちなみに(^.^)がついてるとこはリエッチのその時、心でつぶやいたことです。
わりと暖かい夜でした。
開場が19:00ということなので18:10ごろ下北沢に着き、まだ時間があるなと、昔レコードやCDを探して歩いた中古CDショップに行ってみる。懐かしい!まだちゃんとあるんだもんうれしくなっちゃうよね。
もう15年くらい前に『キャロルキング』のCDもここで見つけたよなあ(あの頃新品で買いました)
ダンスを習っていたのもこの街だし、アンゼリカの味噌パンも、よく並んで買って、みんなで食べたっけ。
カプリチョーザのニンニクスパもしょっちゅう食べに行きました!思い出いっぱいの下北沢。
南口のメインの通りを下っていくと正面にお洒落な大きい花屋さんが見えて、その先のビルの地下1階が今日の佐橋さんのステージがある『CLUB251』
ちなみに1階もカフェ風のライブスペースです。
地下に降りる階段も下北らしいなあ。
店の前まで行くとまだ開場してないらしく15人くらい並んでいて・・・下山さんのファン層が全く把握できてないのですが、30代~40代の女性がほとんど。
ロックのギタリストだと思っていたのでもっと男性が多いのかな?と思っていたら全然違いました(ホッ)
更にロックミュージシャンのライブとなんだからもっとエキセントリックなファンなのかなと思ったら全く逆。
おとなしめな方が多く、私のほうが生意気そう・・・(^^ゞお行儀よくしなくっちゃ!
開場19:10ごろ誘導が比較的良く、スムーズに入れました。初めてのライブハウスは勝手がわからないためお目当てのアーティストの立ち位置がすぐわからない。
中に入るとみんなステージのかぶりつき(笑・・・っていうんですか?あのステージのすぐ前)に陣取るので同じことをする(笑・・・だってファン同士の掟があるかもしれないし)
ステージに向かって右側の(KYONさん側)のいい場所GETで来たのだけど、冷静にステージを見たら、あれ?
雑誌でよく見ていた佐橋さんのゴールドの'57ストラトキャスターが左手奥のギタースタンドに立っている。あの石鹸箱のピックガードは佐橋さんのストラトに間違いありません。佐橋さんの立ち位置はあそこなんだ。
で、左のかぶりつき(笑)を見たらまだ余裕がありそうだったので移動。
ゴールドのストラトの真正面、最前列に立ててしまいました。きっと両隣もその隣も佐橋さんのファンだよね・・・と思いつつ。両脇の人と話をしながら開演を待つ。19:40ごろメンバーが出てきました。
下山さん・KYONさん・湊さん・依知川さん。
初めて見る下山さんは孤高のロックミュージシャーン~という感じのみだれ髪スリムすぎるくらいの人。でも物静かそう。
カリスマって感じかな?
佐橋さんの盟友KYONさんは背が高くて、元気でなんだかこのセッションの太陽という感じ。
ベースの湊さんは背が高くってロングヘア。ロングでストレートの髪の時のおぐちゃんに雰囲気似てます。
ギターはビンテージストラトキャスターのサンバーストものすごく使い込んでいる感じ(ビンテージーという感じ)。
ウエーブしたストラトのロゴがカッコイー。
しかもステージの下の左壁際にスタンバイしているのも、全く同じサンバーストのビンテージストラトです。(こっちはステッカーなどでカスタムしてありました)
使い込んであめ色のような美しい艶のあるストラト。
いいギターは凛とした表情しているなあ。品格さえ感じられるもん。
湊さんはサンバーストのフェンダーのBASSを使っていました。
そして特筆すべきは、今まで佐橋さんのファンだと思っていた周りの女性が一瞬にして下山さんに"はあと”の目!まじっすか?
曼荼羅模様のアロハシャツ(ゴメン、佐橋さんの出来心見たらロンTだった(^^ゞ)を着た下山さんがはじめのMC。
なんと二年ぶりのソロライブだそう。
3人兄弟で兄貴とも弟とも10年くらい会ってなかったとか。『俺、弟に勘当されましたから』って笑いを取っていて、素朴ながらなかなかおもしろい方だなと。
(^.^)(MCはね、やっぱり山弦でおぐちゃんと佐橋さんの爆笑トークバトル(?)を聞いているので・・・音楽業界広しといえども、あんなおもしろいのは稀有でしょう。まあ佐橋さんが出てくればきっと下山さんに突っ込み入れるでしょうからもっと面白くなるな)
1曲目外国のアーティストの曲(曲名不明)結構ハードロック。
2曲目辺りから下山さんのソロアルバムや90年代のBECK(BECK HANSEN)の曲をやる。
そうか、ロックというよりは下山さんはクロスオーバーの人なんだ(ここでだんだんとわかってくる)
亀柄(?)のアロハを着たKYONさんってホントにシンセの達人だあ。
FECBの栗尾さんの演奏をまさに目の前で見たことがあり、そのテクニックにびっくりしたことがあるけど。KYONさんはテクニックもすごいけど、ものすごく楽しんで弾いてる。
佐橋さんの盟友に共通してるのはみんな演奏している時が一番幸せって全身から感じられること。
音楽って楽しむためにやるんだからそれが一番大切なことなんじゃないかな。
(^.^)って佐橋さんのファンになってからいつも思うんだ。
MCはズボン下を今年ついにベースの湊さんが履いてしまったってこと(ズボン下ってモモヒキのことですよね?ってKYONさんがわざわざ湊さんに突っ込んでた)
四人が演奏している間、私は真正面に見える佐橋さんのゴールドのストラトを見ていました。
スポットのライトから少し陰になったところに薄明かりを受けて・・・それはさながら舞台の袖で出番を待つアクターのようでした。
1stステージが終り、メンバーがステージを降りると、約20分くらいの休憩時間。
左手の壁側のウェイティングスペース(アシスタントが待機するところ)にうす紫色にリフィニッシュされたの佐橋さんの『'68フェンダーテレキャスター』(バンドを解散し、スタジオやセッションマンとして仕事をはじめた頃にアメリカで買ったという)もスタンバイしてます。
そして佐橋さんのアシスタントの方がステージにグリーンの'69ストラトキャスターを運んできました。
佐野さんのライブビデオや雑誌の『PLAYER』で見ていた、これもビンテージのストラト!本物です!だんだんワックワクしてきました。
あのゴールドのストラトの位置で佐橋さんが弾いてくれたらもう夢のようです。
(だって佐橋さんまで3メートルくらいしかないんですよ・・・)
そして2ndステージ!
メンバー4人の後に佐橋さんが出てきました(やっぱりすっごくウレシイ!ワックワク)
久しぶりに見る佐橋さん。AXの『SOUL OF どんと』を逃してしまったために『山弦(千秋楽)SHIBUYA-AX』以来約2ヶ月半ぶりの佐橋さんです。
すごくスリムになった!髪も短めにしてさわやかな感じ。
すごくきれいなイエローグリーンの半そでTシャツにライトグレーの前ジッパーつきのベストを着ています。
それに黒のズボン。
うん、これから山弦のニューアルバムのプロモーションも始まるし、こんなさわやかな佐橋さんならファンも倍増だね!
下山さんが「俺の数少ないミュージシャンの友人の中から今日は佐橋が来てくれました」って。
キャー!下山さん、佐橋さんを呼んでくれてありがとー(~o~)。
すごい拍手!やっぱり佐橋さんをずっと見たかった人いっぱい来てた!
「今日は佐橋なんでどんどん頼む曲が増えちゃってずっといてもらいます」って・・・やったー(~o~)
佐橋さんの譜面台の上には数枚の楽譜。マイクスタンドに6枚のピックが貼ってあります。(近いのでそこまで見えちゃった)
ニコニコと笑いながら下山さんのMCを聞いてる佐橋さん。
そして2ndステージスタート。
佐橋さんがまず抱えたのが『'69ストラトキャスター』グリーンに少し黄身かかったような(ビンテージなので)微妙な色のストラトです。
これも佐野さんのビデオでいっぱい見れます。
まさに真正面、3メートルあるかないか、佐橋さんの表情も、手元も、指板を押さえるとこも全部全部ちゃんと見えます。
ギターを弾き始めると佐橋さんの目がぱっと変わる。
特にエレキの時なのですが、
ギターを持つ以外、佐橋さんが絶対にしないようなSEXYな目になるの。
あの変わり方に毎回私は嵌まってしまいます。
カッコいい!これが佐橋さんの一番カッコいい瞬間だ。
ギターの神様がライブハウスの天井あたりにいて佐橋さんの音色に思わず降りてきちゃうみたいな。
今夜みたいにすごいアーティストが二人もいるときには神様も忙しいだろうな。
そして2曲目!
下山さんのMC「じゃ、ゲストの佐橋に一曲歌ってもらいます」
会場大拍手!佐橋さんのリードボーカルです!マジ?うれしすぎ!
佐橋さんのソロのボーカルは佐橋さんのアルバム『トラスト・ミー』で聞いているだけ。
実際にはソロの歌声は聞いたことがありません。コーラスだとわかんないし。
曲は佐橋さんがリスペクトしてる70年代に活躍したグループ『リトル・フィート』の6枚目のアルバム『タイム・ラブズ・ア・ヒーロー』に入っている『OLD FOLKS BOOGIE』という曲です。オリジナルでは中盤にギタリストのPaul Barrereのソロがあってそこが聞きどころ。
佐橋さんがソロボーカルなんて『山弦』でもないことだよー(インストだから当たり前ですよね・・・スイマセン)
佐橋さんが歌い始めました。
下山さんが佐橋さんのボーカルにとんでもないハイテクニックのギター&BGVを合わせます。
贅沢な瞬間。
伝説のルースターズのギタリストと、これまた伝説のUGUISSのギタリストが同じステージで、同じ歌を歌うなんて、1980年代の誰が想像したでしょうか?
ギターはもちろんですが佐橋さんってボーカルめちゃ上手い(びっくり)『トラスト・ミー』よりライブの方が数段よかった。こんなに上手いのにどうしてソロライブとかやらないのかな?忙しいからかな?
そして私はステージの空気が変わったのをはっきりと感じてました。
1stステージは雰囲気で言うとNYのクールなライブハウスって感じだった。
なのに佐橋さんが出てきた2ndはまるでウエストコーストのファーっとした気持ちいい風が吹く、気取らないオープンエアのライブハウスっぽくなっちゃった。
佐橋さんのオーラって人を和ませるパワーがあるんだね。
もう、自分で目が”はあと”になってるのわかります。
両隣の下山さんのファンの方も私が佐橋さん目当てで来ているのがわかってくれたらしくて、良く見えるようにとスペースをずっと開けてくれました。(ライブが終わるまで)
ゲストのファンにここまで心遣いをしてくれるなんて(泣)
私も山弦がゲストを呼んでセッションする時はそのゲストのファンの方にも親切しなくちゃ思いました。
2曲目で私はかなり大満足。
ここからはまた下山さんがリードボーカルを取り、下山さんのソロアルバムの中から『宮廷のナントカ』という曲(すみません曲名不明)をやりました。
各曲ごとに必ず佐橋さんのソロが回ってきます。
ソロのパートになると佐橋さんの目が変わり、またスーパープレーが次々と生まれる。
これはライブに行かないと絶対にわからない。
あの瞬間にしか佐橋さんのきらめきは見れないから。
MCは『このあいだ家のお袋がイタコに頼んで家のなくなったおやじと話してきてさ・・・それテープにとってきたんだよ。なんだか奇声みたいなのはいっててさあ』そしたら佐橋さんの突っ込み『イタコですか、いま、ジミヘンが出ていますって日本語でジミヘンが話したりするんでしょ』って・・・さすがおぐちゃんのアイカタです(笑)その突っ込みナイスです。
ラストの4曲目、曲名不明。BECKかトッド・ラングレン
の曲だと思う。
これも佐橋さんのソロがすごくて私はクラクラきました。
というのはハウル寸前のキーッってなりそうな微妙な超高音が佐橋さんのギターから聞こえたから。
この音は小田さんの『自己ベスト』の中の『愛を止めないで』の間奏と『ラブストーリーは突然に』のエンディングでも聴いたことがある。
あの紙一重のせめぎあうみたいな音が佐橋さんの持ち味のひとつのような気がしてる。
だってあれ、ほとんどのギタリストはそのままキーッーってなってしまい、なんだよ・・・ってテンション下がるもん。
佐橋さんのはせめぎ合ったままその音を保つ(我慢させる)っていうのがプロ中のプロだと思う。
こうして全曲終了。
『佐橋でした、また佐橋とはいっしょにやりたいなって思います』って下山さん。会場は大拍手でした。
うん、時々このセッションは(佐橋さんゲストは2回目らしいです)やって欲しい。
これだけの才能のあるプレイヤーが二人というのは贅沢すぎます。
よすぎた(佐橋さんのギターの音に圧倒されてフラフラです)
左のステージから佐橋さんが降りてきました。
左にいたので佐橋さんのホッとした表情が見えます。
そしてMC。(フランスで買ったジャケ違いのCDの話)
話の途中で下山さんが『佐橋がさ・・・』と話を持ってくると煙草をくわえた佐橋さんが『なんですか~?』とステージに上がってくるというお茶目さ。
その後(たぶん)下山さんのオリジナル曲1曲で終了。
ステージの佐橋さんのいなくなった立ち位置にはグリーンとゴールドのストラトが2本。
アンコールの拍手が続きます。
スポットのやや落ちたステージに存在感を残しているのはあのゴールドのストラト。
いよいよ出番です。
下山淳ソロライブ アンコール
ステージの明かりが強くなり、ビールを片手に持ち、煙草をくわえたメンバーと佐橋さんが出てきました。
佐橋さんはベストを脱ぎ、イエローグリーンのTシャツ姿。
フェンダーのロゴのショルダーストラップをつけた’57年ストラトキャスター(ゴールド)を持ちました。
まず、下山さんのMCから。話題はミクロ。
全員タバコ吸いながら、楽屋さながらのダラダラ感です。
下山『佐橋、やせたよね』(同感です!)
佐橋『俺、最近縦も横も縮んできてるんだよ(笑)』
(んーそれはコワイ・・・っていうか、ちゃんとダイエットしてるってことですよね)
下山『この間、うちに虫が出てさあ、叩こうと思ったら佐橋なんだよ、危うく叩くとこだった』
(オイオイ(-_-;)危ないじゃない!)
佐橋『俺、鍵穴からでも入れるから』(よっしゃー!ナイスかまし!)
KYON『こういうヤツ?(○に足ついてるみたいな鍵穴の形を手で書く)』
佐橋『そうそう、一家に一人、サハシをかわいがって下さい!』
ウーン、ナイス切り替えし!
さすが佐橋さん。おぐちゃんに鍛えられていますね(~o~)
さて、アンコールはやっぱり海外のアーティストの曲でした。(曲名不明)
佐橋さん、譜面台の楽譜をペラペラとめくりながら
佐橋『これ、変拍子の曲だよね。変拍子の曲はおばあちゃんの遺言でやるなって言われているのに』(笑)
会場大爆笑(ウケテマス)
下山さんがソロで弾き始めます。
佐橋さんも難しい変拍子のバッキングを繰り返します。
下山さんのファンでさえなんだかスイングするのが難しそうなリズム。
私は・・・山弦のライブで佐橋チック変拍子を練習させられたので大丈夫・・・って?あれ?リズムがわかんなくなった(汗)
佐橋さん、ちょっと待ってよー(+_+)
(山弦のRODEO KINGなどでもハンドクラップ、難しいときあるよね。
リズムに遅れないようにすると演奏に集中できないし、
演奏を真剣に聞くとクラップがおろそかになっちゃうし(-_-;)
すみません、話がそれました(笑)
やっと出番の佐橋さんのゴールドのストラトの生音、はっきり体験しました。
正直言います!グリーンのストラトより数段いい音。
驚いた!
まるで出番を待ちきれなかったように歌いだすという表現がぴったりだと思うくらい、いい鳴りです。
ゴールドのストラトと戯れるように楽しそうに弾く佐橋さん。
そして変拍子の上に、クロマ王朝エレキ版みたいな難しいフレーズのソロを佐橋さんは難なくこなしてしまうもちろん、こんな時にはあのSEXYな目になっている(恐るべし!ストラトの申し子!)
KYONさんと佐橋さんがいっしょのセッションはもう何回も見ているけれど、長年のふたりの信頼感がちゃんと空間に漂っている。
アイコンタクトを取りながら、何度も何度もカウントを出すKYONさんにうなずきながら答えてる佐橋さん。
盟友ってこんな感じなのですね~(ちょっと感動)。
演奏が終わりました。
大拍手です。すごかったー。もうこれ以上何も望むものないってくらいの気持ちがふつふつとわいてきます。
下山『ゲスト、佐橋佳幸でした。佐橋とはまたいっしょにやりたいと思っています』
佐橋さんも大拍手にニコニコとうれしそう。
うん、またやって欲しい。
ストラトを抱えた天才ギタリストのふたりがここまで調和してひとつのステージを成功させる。
みんな今日のこの時間は一生忘れない宝物になったと思う。
(2004.1.31 Copy Write リエッチ)
下山さんのライブを振り返って
下北沢の小さなライブハウスだからどんなレベルなんだろうと思って行ったのに、
あまりにすごいセッションを目撃してしまい、
帰り道はものすごくHAPPYな気持ちになれた。
佐橋さんと下山さんという類まれなギターの才能を持つ二人が技をぶつけあうことなく見事に調和させた。
ほんとに暖かい気持ちになれたライブだった。
ロックを毛嫌いしていた自分がジャンルにこだわっていたこと、実際にライブに行きもしないで『ロックなんて』と思っていたこと。すごく反省。
佐橋さんのおかげでまた枠がひとつ取り払われた。
佐橋さんが音楽の壁を軽々と飛び越えてどのジャンルのギターも弾きこなしてしまう時、
それを見ている私たちも知らないうちに枠を超えている。
いや、佐橋さんにははじめから枠なんてないのかもしれない。
2004年1月31日(Copy Write リエッチ)
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